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260713 読書感想 【考察する若者たち】三宅香帆

 お世話になっておりますっ◎ ユタカ工業です😊
 最近よくお名前を拝見する三宅香帆さんの新書を読んでみたゆ✌️ 「言語化の天才」との評判で、お手並み拝見、なんて気持ちで買ってみたのよ😁


面白すぎて、3日で3冊読んだんだけど、全部は紹介しきれないから、一番手軽な内容だった【考察する若者たち】を紹介するゆ🤔


【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】はゴリゴリの社会学的内容だったし、
【文体のひみつ~なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?~】は純文学の素養が必要で、なかなか初心者向けじゃないね😱
 お硬い評論を想像してたけど、流行りの漫画や動画を取り上げたサブカルチャーへの分析が多く、軽やかでポップな内容に親近感だよ🥰 サブカルチャーで社会学していくこの手法。面白すぎだよね✨

 反面、サブカルチャーに疎いと楽しめない一冊かも😢 そもそも新書ゆえ、ある程度は読み手側の教養が求められるのでその点も注意だゆ👍 手軽な小説じゃないからね💣

 考察より批評を良しとする内容ゆえ、私もこの本を批評的な態度で感想してみるゆ👍
もちろん、ただの個人的な一表現に過ぎないので悪しからず。

 考察する若者たち という主題を抽象化すると、「曖昧な個人の感想より、画一的な正解が求められるようになった」ことに対する分析。といったところ。

 リターンのないものに時間を使いたくない、タイパという価値観の台頭。明確な正解という報酬がないと、せっかく時間を使って映画を観ても、何も得られなかったら無駄な時間。ちゃんとカタルシスを保証されたものしか見たくない。そんな合理的損得勘定がビジネスだけでなく娯楽物にまで波及してきてしまっている。

 本書でいう『考察』 とは「創作者の意図、メッセージを分析、明らかにする」ことで、創作者側が用意した仕掛とか、伏線の意図を考えてみること。
「実は『ワンピース』の正体は第〇〇話に隠されていたっ!?」みたいな動画は考察ってこと。

 対して 『批評』 は「創作者の意図しない解釈」のこと。もしかして、作者は主人公に自分の子供を重ねているのではないか? とか、前作で失敗した部分をリメイクしたかったのではないか?とか。。。いわば作品そのものを超えた、妄想の類を垂れ流す自己満足的なものを批評としているゆ。

 ざっくりいうと、最近の若者は「自分の感想、意見、考え」は何の意味もないと感じてしまっていて、「画一化された正解」にしか価値や意味を見いだせなくなってきたのではないか? とのこと。自分で物事を考えなくなった、というわけではなく、明確に「正解」を求めている。正解がないものにさえ、正解があるはずだ、という視点でしか世界を見ていない。

 本文でも言及されていたのは、スタジオジブリの作品や、新世紀エヴァンゲリオン。
かつて、おのおの個人が感想を持って楽しんでいた文化物でさえ、
「作者はコレコレこういう意図を持って書いたはずだっ!」と、まるで唯一の正解があるかのような扱いをされているとのこと。


 最近の若者向け書籍ベストセラーに雨穴 作の「変な家」という作品がある。一見なんの変哲もないとある家の間取りを紹介するという奇妙な始まりだが、よく考えると奇妙な間取りの家で・・・・というストーリー。後半で恐ろしい家の間取りの正体を明らかにしていく。この書籍の大ヒットに見えるのは「正解がある安心感」。ではないかとのこと。たしかに「変な家」には批評の余地は少ない。作中で明確に解答を用意しているから。

 ワンピースの結末考察や進撃の巨人の解説的動画の流行にも「画一的な正解の存在」が前提とされている。作者はありとあらゆる描写に意味を持たせていて、回答がある という前提の視点。
明確なゴールがあるのは楽だ。カタルシスが保証されている。「知らないことを知る」のは、明確に脳の報酬系を刺激する。
 しかし本来、解釈に正解なんてないはずだし、そもそも親(作者)が子供(作品)の全てを知っているなんてありえないし、傲慢だ。

 ゴールのない哲学的な問いには「正解という報酬」は用意されていないし、命題的態度は疲れる。カタルシスを得るには、読み手側の能力がある程度必要なのよ。

 本書内ではこの正解という報酬を「報われポイント」と表現していたゆ。なるほど、報われ。漫画を買いに行く時間やお金という対価に対して、正解という報酬を受け取ることはちゃんと意味があって、安心感があるかもしれないね。先に対価を払っているから、報われ。

 パチンコもそうだゆ。あれも報酬が欲しくて打ち始める。みるみるお金が無くなってく。掛け金が返ってこないかも、という不安が大当たりで解消される安心感。その時にドーパミンやエンドルフィンが生成されるらしいの。

 リスクなくリターンを得たい。そんなものどこにもない。。。かと思いきや、夢の装置が生まれた。そう、TikTokだよね😎

「新しい情報」という刺激を浴びせ続ける装置TikTokにはリスクはなく、ただ刺激という報酬だけが脳を支配する。「知らないことを知る」のは、明確に脳の報酬系を刺激する。対価のいらない報酬だけ受け取れる夢の装置。もう見てるだけで「報われる」。だからみんなリール動画に夢中になんだって。数分の動画でカタルシスを連続で受け取れる。TikTokで動画を投稿しているのはユーザーの約5%みたい🤣 みんな見てるだけなんだってさ。

 なぜ、こんなにも若者は正解が欲しいのか。 それは「簡単に正解のようなものが見えるようになってしまったからかもしれない」と。
間違っているかもしれない自分の意見より、ChatGPTの解答のほうが蓋然性が高い。だから自分の意見なんて意味がない、価値が低い。 そして考えられなくなっていく。批評に興味がなくなってきた。

 全体として、こんな風だったゆ。
 ユタカちゃん的にはねー、そもそも批評というもの自体、マイノリティなもので、そもそも今まで考察すら興味なかったライト層が、考察動画やSNSでミドルな層に来れるようになった、みたいに思ってたんだよー🥳
 いやーしかし流行を分析して、理由づけをしていく過程は面白い。さまざまな文献やメディアを引用して分析を言語化していく。三宅女史の言語化の天才、の看板に偽りなしだゆ😆

 そもそもさ。新世紀エヴァンゲリオンを哲学的な視線で見てる人自体少ないように思う。サブカル哲学の王ではあるけど。所詮マイノリティ。そのマイノリティな人の考察や批評が、SNSを通じて大衆に見えるようになっただけで、これはいいことだと思うんだゆ。

 そもそも娯楽物への考察なんてチー牛のものだったし、批評はさらにスーパーチー牛のものだゆ。
 考察すら興味がなかった人たちが、考察に興味がある層になってきて、母数が増えただけというか。でも自分で考察してもよぐわがんにゃいから、手軽に調べちゃう💻 そもそも、そのマイノリティの中のマジョリティの話だったのかなこれって???

 本文でも軽く触れられてたけど、もともと推理小説という「画一的な正解」を楽しむ被考察物はアラン・ポーの時代からあったしさ。批評って、さらっと考察を考えられる、慣れてる人がさらにこじらせて考えてるだけ、という印象だゆ。オタクのものだゆ。もちろん、ユタカちゃん自信も含めてね✌️

 批評しなくなったんじゃなくて、そもそも「自分で考える」面白さ、知らないだけじゃないかな? 出会ってないだけじゃないかな??? インテリじゃない人間が8割なのよ、この世界は。

 自分で考える人たちの界隈に、ライト層が食い込んできて違和感が生まれているような感じ? ユタカちゃんも変化は感じるけど、いいことだと思ってたよー◎

 考察動画とか、SNSの他人の意見とか、ChatGPTみたいな『画一的正解』を手軽に手に入れる方法がなかったから、平成以前の民はおのおの楽しんでいただけで。


 本文中でゲーム実況動画の流行も、『自らの努力を代替してくれる努力代行媒体』 みたいな風に論じてたけど。ただ手軽にゲーム成分補給できるだけのような。。。。イチから十まで自分で買ってプレイ頑張ってたらきりないからね。お金もかかるし。

 なにはともあれ、「画一化された無個性な若者」は、搾取する側からしたら、ある意味理想的な大衆で、若者側としてもそれが一番無難に幸せなのだとしたら、いいことじゃないのかな? WinWinでさ。


批評して、あるいは自分で考察して、つまり哲学的な視点や問いを持つことが優れているわけでもないし。それで若者の知力が低下する。。。なんていったって、もうChatGPTのない世界に、TicTokのない世界には戻れない。我々昭和平成じじばばの知能も低下してくんだゆ😁

 もう遅いよ🤣 アルゴリズム・プラットフォームは止まらないよ🤑 近い未来、信託の巫女は君主になる。王としてすべてを支配する。人間が全滅しないかぎりね。

 考察する若者たちは所詮、一昔前の人間から見た若者 以上の意味はないように見えるのよ。スクールカーストと呼ばれた子供たちのヒエラルキーピラミッドがなくなり、陰キャ、陽キャの横並びでフラットな界隈の世界を、我々古い人間は理解できない。でもいいことだよきっと。フラットな関係は、平和な世界に一つ近づいたように見えるもの👍

 TikTok浴びるほど見るのが人生の目的。いいじゃんか。 ネタバレ動画見てから劇場で映画を見る。いいじゃんか。主役は彼ら無個性な若者なんだから、時代遅れの平成おばさんと平成おじさんはすみっコぐらしで自己満足の批評してればいいのよ。多様性は失われるべくして失われ、個性のない世界になっていく。そもそも、個性なんて社会に必要なのかな?

逆に今 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』みたいの流行りだしたら度肝抜かれるゆ。

 なんだかこんなに長くなっちゃった😱 ユタカちゃんはねー、とっても面白い本だったけど、インテリ目線すぎるかなって感想だヨー😁 もちろんとっても面白かった! 天才の視点を味わえるだけで一読の価値ありだね💖

もっと三宅香帆さんの本読んでみたいなーっ! でもその前に、ユタカちゃんの中のオタク魂✨ みたいの感化されちゃったかも✨ 三宅女史の真似して、なにかの作品で批評してみようかな👌 
 新書はいいね。自分が冷たく鋭くなっていく感じがして大好き💖

 またなにか読んだら感想書くねーっ🥰